ゆめであいましょう

藤野中の同級生100人中、唯一藤野のアートな界隈で育った2人だった。

タイプが逆だった私たちは卒業間近になって、唯一ロックに目覚めた女子2人でもあったことをキッカケに「小さい頃名前も知らず鬼ごっこしてたね〜」と仲良くなった。


のちロックフェスを主催したり、補助金を得て野外フェスになったり、
そういえば一緒に楽器を始めたのも、初めてフェスに行ったのも、2人だった。



私が藤野を出て、彼女も大学生になり文化研究を進め始めると、あまり会うこともなくなった。

たまーにライブに来てくれた時は、暫く会っていないのに、すべて見透かされたような言葉をかけてくれた。



彼女は文化研究に明け暮れた日々で、就活もしなかったけれど、そんな去年の暮れのこと。


「あんちゃん、下北沢で先輩たちとライブするから来て〜」


と連絡があった。
高校生以来、彼女は音楽をやっていなかったので、嬉しくなって聞いた。

「バンド?パートは??」

「舞だよ。」

「??!」



その日の下北沢は、忘れもしない。


「ゆめであいましょう」


そんな、私の深い縁のあのコが参加しているバンドです。

この春、上京してきて、また新たなことが巻き起こっていきそうな予感。



「ギターアンプ3つ持ち込みできる?」
と聞かれる。

どうなるのか、私も何もわからない。


「ゴールデンへなちょこ」
5月3日 日曜日

きてね!


【 ゆめであいましょう 】

ずっと忘れない一つ二つの、三つ四つのおもざし。 
----鏡のような海に 
----あなたは飛び込んで 波をひとつ消した ----ささめく 小佐保をすぎ
----つぎねふや 布留をすぎ
----水たまる 依網をすぎて
----垣下に植えた薑。
口ひびく  よも忘れじ。
(ゆめであいましょう、あまやぎ、おごそかな古窓として)拝

annasekai

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