音楽をやっていて志や想いが一番近く、一番親しかったバンドが今月、解散する。
PVが公開され、早速観るとまたこれが超大作だった。
全て自らで撮った映像からは、彼らが生み出す真実や闇や光が映し出され、歌がビシバシ届いてくる。
私や藤野の子たちも映っているって理由でいいから、見てほしい。
(その件ではのびるっ子保育園のご家族の皆様方、ご協力ありがとうございました。)
彼らの初ライブは、忘れもしない
私が高1の時主催した「FUJINO ROCK FESTIVAL」のとき。
SEで中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」が流れ、そのままサビが過ぎてもステージは誰もおらず、やっと出てきたのは3分後、無言での登場。
楽器を鳴らすと、初めて合わせる時のような衝動で男3人「アホバカカスシネー!」と叫びまくっていた。
下手くそだけど、めちゃめちゃかっこよかった。
それから2年後にギターの太っちょの女の子が加入した。
同い年のその子はパンツ見せながらギターを掻きむしっていた。
初めて女性でかっこいいと思うギターを弾いていた。
やっぱり下手くそだけど、当時の下北のパンクバンドシーンで、あんなに真があり、形だけのパンクでないのは彼らだけだったと思う。
その年、かりゆし58などが所属するレーベルからデビュー。
「生きてることが不安でどーする?死んだ方がコワイぜ 」
「神様やめたら次俺にまかせろ!」
渋谷のタワレコなど幾つもの路上にデカデカとポスターが張り出され
世界は破滅に向かってるんだよ、
その中で生きてるんだってこと、気づけよ!
生きるんだよ!
毎回自分と向き合わさせられるような
そんなメッセージがビシビシ伝わってくるライブの迫力。
ステージでは「愛なんだよー!」と愛らしくなく叫び、
ステージを降りても、愛想もそれほど無く、上辺をしない。
近くでこぼれる一面は一人一人とっても面白くて、それを露にしないその不器用さがまた、心地いい。
「五月女五月が解散する時は、俺らは全部やり遂げたってことだ」
そんなことを前からよく言っていた。
でも何かが終わることって、綺麗な事では無いんだと知った。
去年から一年以上製作していたフルアルバムを出すと同時に、五月女五月は終わる。
理由はいろいろある。
こんなに真実に背を向けず対峙し続けたバンド、なかなか無いと思うんだ。
このPVは、今を生きているあなたに、ぜひ見てほしい。
わたしは何度観ても、
大切なものに触れ、涙がこぼれ落ちる。
そしてまだ、ラストライブが残っています。
この最期の衝撃を、ぜひ、生で感じてください
10/12(日) at studio246京都
10/17(金) at新宿マーブル
五月女五月 ワンマンライブ
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