さいきん空見てなかったなーって思った。
住宅街から見えてるのはやっぱり空じゃない。
覗き込まないと見えないなんて、空じゃない。
なんて思いながら
実家までのバスの中で、窓の外を眺めていた。
空が広く見えると、空を見るよなー。と思って。当たり前だけど。
すごくきれいだった。
そして降りるバス停に近づいた頃、パアッと開けて、
今まで見てた雲はほんの一部だと判明した。
バス停を降りて、丘をあがる。
わたしも霧の中にいた
まわりの山々をみると、そこには雲海のような、霧の海。
山々はうっすらピンクに囲まれて
わたしの手も、うっすらピンクに照らされる
あぁ、写真には映らなかった。
夕陽をみているんじゃなくて
夕陽の中にいる、ようだった。
今日は、すごかった。
実家につくと、既に母が眺めている。
「きれいよ!今日!!」
はしゃぐ母とは対照に、
上を見上げると、父が二階の窓(ベスポジ)から慎重に写真を撮り続けてた。
でも実際とは全然違って写る。
夕陽になっているときに
写真を撮ったら
自分はお客さんになっちゃう
夕陽のお客さんにならないで
みんな夕陽だった
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